天才はストックではなくフローだ。 どんなに経験と実績がある人だとしても、その経験と実績にしがみついて、「いま」が以前の自分よりもしょぼいのであれば、それは少し寂しいことかもしれない。 昔話や武勇伝を、 …
誕生
それは無数の発生の末に、たまたま爆発が連鎖して生命のかたちをなしたのかもしれない。 いくども消失の危機を乗り越えてきたその流れは、またしても断絶を乗り越えるのだろう。
KNUD
あなたのための物語は書けない。それが真実だ。なぜ、みな誰かのための何かについて話しているのだろうか。 もし想像以上に誰かに感情移入してしまう場合、何かのヒントだろう。 その本意は恐怖なのだろうか。 そ …
エンペラータイム
いつからか記憶にないが、ずっと右耳と右顎がずれているような気がしていた。 まるでずっとなにかを突きつけられているかのように緊張し、左右の顎は左右対称に開くことはない。 なぜなのだろうか。 相当大きなス …
重力
自分はいつから自分なのだろうか。記憶が定着しだした3歳だろうか。 それとも嗅覚や触覚をたよりに、0歳か、もしくはお腹の中にいたときから自分なのだろう。 いつから、複雑な環境や感情を区別できるようになっ …
Hypnosis
ときおりすれ違いざまにビクッとする人がいる。 転んでしまう人もいる。 なぜなのかよくわからなかったが、それはその人がすれ違いざまに体内の反応をを引き出してしまったからなのかもしれない。 ときおり雑踏の …
Life delivery
生き物の細胞の隅々にはスイッチがあるように思えてならない。その創造の種に静を埋め込んだとき、動がはじまる。 命を運ぶDNAの暗証番号は無限の好意を引き出す。 進化の流れを捻じ曲げる。 ピエロのように戯 …
Letters
なぜそれが好きだったのか、その理由が全く思え出せない。音が、メロディが、とにかく記憶のトリガーになっている。 もしかしたら過去の記憶なのかもしれないが、ひょっとしたら未来の記憶なのかもしれない。 記憶 …
Beyond
人はそこそこ優秀な人や、努力で到達した人のことを天才とは形容しない。 持って生まれた先天的とも言える才覚のことを人は天才と呼ぶ。 どのような順路でそこに到達したのか、周囲は理解できない。世と呼吸するな …
Another
水の中に潜っていた。 長い間、とても苦しくて、我慢できず、常に肺がまったく機能していないかのような、もがいてももがいても水を指でかくのみで、この苦しさがいつから続いていたのか、忘れてしまうくらいだった …