一番初めに感じた違和感を大切に育てると、二十九にして惑わず

『四十にして惑わず』

孔子『論語・為政』に記された一節です。

「子曰(しいわ)く、吾十有五(われじゅうゆうご)にして学に志す、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従えども、矩(のり)を踰(こ)えず」

(孔子は言った。私は十五才で学問を志し、三十才で学問の基礎ができて自立でき、四十才になり迷うことがなくなった。五十才には天から与えられた使命を知り、六十才で人のことばに素直に耳を傾けることができるようになり、七十才で思うままに生きても人の道から外れるようなことはなくなった)

孔子は四十にして惑わずと言っていますが、情報の取得が容易になった現在だと、もっと時間感覚は早くなっているように感じます。

僕自身の経験としては

二十九にして惑わず

でした。

孔子の記録を11年短縮しました。笑

思えば22歳で初めて営業マンとして外資IT企業に就職しました。

2年半で起業して、起業して2年目で事業が軌道に乗り、仲間や家族の基盤も固まり、あとは好きなことを続ければ永遠に価値が増え続けるというレールに乗りました。

早めに『惑わず』の境地にこれた理由は、

『違和感を大切に持ち続けたこと』

だと思います。

初めて就職したときの違和感をそれ以来ずっと大切に持ち続けてきました。

率直にいうと、就職当初は

『なんてつまらない毎日だ』

というのが正直な感想でした。

大学生の時は毎日のようにテニスをし、毎日のように飲み会をし、夜通しオールをして、バイトで稼いで、旅行にたくさん行き、出会いもたくさん、

そして大学には週一くらい気が向いた時にしか行かず、テスト前日にちょちょいと勉強して単位を取るという、圧倒的な自由で、

最高の人生を送っていたのです。

ところが、就職した途端、朝出勤する時間が決まり、昼ごはんの時間が決まり、夜退勤する時間が決まり、やらなければいけない業務が与えられ・・・

なんでわざわざ混む時間に出勤しなきゃいけないんだという違和感から常に10時過ぎくらいに出勤しました。

なんでわざわざ混む12時にご飯を食べなきゃいけないんだという違和感から、常に11時15分くらいから昼食をとりました。

なんで目標達成しているのに会社にいなきゃいけないんだという違和感から、常に終業時間の5分前には帰りの支度を終わらせました。

給与がそこまで上がらないなら、なるべくサボって時給を上げようという考えでした。

しかし、どんなに不良な会社員を演じてみても、大学時代の圧倒的な自由とは程遠く、3年以内に絶対に理想の生活を手に入れると決心したのでした。

自由で、何にも困らず、好きなことをし続ける生活が自分にとっては当たり前だったのです。

そうでない生活には違和感しか感じませんでした。

今でも新卒の人から仕事の相談を受けることがあります。

『会社の先輩や上司の言うことがなんとなく理解出来ない』

『会社の方針に納得感がない』

『組織ですごいと言われる人が何がすごいのかがわからない』

『生産性が低いように感じる』

『自分が進む業界の将来性を感じない』

みんな一番最初はたくさんの違和感を抱えているものです。

しかし、3年、5年、10年・・・・・

ずっと同じ違和感が解消されないままいると、いつのまにか当初感じていた違和感が記憶の奥底へと葬り去られます。

違和感を持ち、

「自分が上司になったら変えてやる!」

と意気込んでいたにもかかわらず、

10年後自分が上司になったとき、全く同じことを後輩に強いてしまうのです。

小さな違和感を忘れずに持ち続けること。

簡単なようで、とても難しい。

小さな違和感は、就職当初ではなく、もっと前の幼少期から始まっているかもしれません

小さな違和感を大切に育てる。

これができれば直観がうまく働くので自分にとって最良な人生を選び取るのに苦労はしないと思います。

違和感とは、実は未来のVisionです。

タイミングが合わない

話が合わない

予定が合わない

うまが合わない

売れない、うまくいかない

体調が崩れる

遅刻する、寝坊する

いつも眠い、だるい

節約したくない

・・・・・

もし今、なんとなくの閉塞感やもどかしさを感じているとしたら、

どこかで感じていた小さな違和感を、忘れてしまっているのかもしれませんね。

行く場所

働く職場

付き合う人

付き合う会社

読むもの

聞く音楽

食べるもの

着る服

住む場所

移動手段

歩き方

話し方から、笑い方まで

・・・・

一度限りの人生で与えられた時間。

当初の違和感を解消できるような、よりしっくりくる習慣に、一歩を踏み出す時なのかもしれません。

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