『荒木飛呂彦の漫画術』ジョジョの秘密は徹底的な「黄金の道」へのこだわりだった

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図書館で目次を読んだだけで即買いしてしまった一冊。

ジョジョの奇妙な冒険の作者荒木飛呂彦氏が漫画の書き方のネタばらしをした作品。

ジョジョと言う漫画の背景に、オーケストラのように独立した何百、何千の要素があり、それぞれエッジの聞いた音同士が、1つのテーマの元、ハーモニーを奏でているんだということがよく分かった一冊。予定調和のような偶然の調和の産物ともいえる創造感覚を、作者は感じているようだ。


以下は引用 『荒木飛呂彦の漫画術』P277おわりに

漫画というものは、描く人の心から湧き上がる情熱が描かせるもので、何が正しい、などと証明できるものではありません。普遍的な「描き方」が存在する、というのは勝手な思い上がりであり、自戒すべきことでしょう。しかも、ひとつの方法だけが正しい、とも限らないのです。

しかしながら漫画には、時々、『すべての物事がしっくりいく』ということが起こります。めったに起こらないことかもしれませんが、描いたり読んだりしれいるときにすべてが調和した、熟成されたスコッチウイスキーのような「まろやかさ」を感じるのです。

ストーリーなら、主人公の性格と行動の動機、その場所に存在している意味、家族など、主人公に関わる人々・・・・・・それぞれの相性が本当によくつながり合って、これ以上削れるセリフやコマがまったくない、という、実に完璧でまろやかな状態。さらには、絵の中の光や、主人公たちの表情やファッションまでがしっくりと融合して「ハマって」いる状態が、時として存在するのです。そういうときには、実際には作中で描いていないのに、なぜその主人公がここに生まれてきたのか?といった作品の裏側まで、自然とみえてくることさえあります。

それは、物理学の理論が示す宇宙の法則みたいな完璧さをも感じさせる、あるいは、最初の一音から最後の一音まで、すべてが正しく決定された音の集まりみたいに流れる素晴らしい音楽のようでもあります。

この状態へと続く道を、「黄金の道」と呼びたいと思います。

~中略~

はっきりとここで言っておきたいのは、「黄金の道」とは「漫画の描き方」のマニュアルではありません。

「黄金の道」とは、さらに発展していくための道。今いるところから、先へ行くための道です。「自分はどこへ行くのか?」を探すための道とも言えます。


漫画のことをたとえに挙げながら、抽象的には、
「結果を出した人が、もっと先に行くにはどうしたらよいのか?」
「どういう思考方法と行動を取れば、もっと先にいけるのか?」
という普遍的な悩みに関して、試行錯誤した想いを感じ取れた本だった。

漫画家だけでなく、結果を出し続ける人、何かを生み出す人、道を究める人にとって参考になる本だ。

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ヘルスィーTANA☆AKK

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趣味:呼吸。住所:地球。東京大学法学部卒。生命と宇宙を感じながら、体を緩め歩いています。街中で見かけたらラッキー。経営顧問を常時10社以上兼任。プロフィール・会社概要はこちら
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