とげとげの小さなかわいい動物

とげとげの小さなかわいい動物。

ひと目見たとき、なんだかずっと一緒にいられる気がしていた。

寂しいときも、うれしいときも、ご飯のときも、遊ぶときも一緒。

その動物を飼いだすと、どんどん大きくなってくる。

ある日とげとげが鋭すぎて飼い主は怪我をしそうになる。

飼い主はもう一緒にいられないかもしれないと思って、誰もいない島に旅行に行く。

その島には怖い怪獣が一匹住んでいる。

とげとげの動物はそんなことも露知らず、うきうきしながら飼い主と島を散歩する。

島の中のある部屋にたどり着いたとき、飼い主は二つの小さな靴を持って、心が締め付けられるのを感じながら入り口のドアを閉め、静かに離れていった。

とげとげの動物が、うきうきしながら岩と草の部屋を歩いていると、

ふと、飼い主がいなくなっていることに気づく。

怖い怪獣にも見つかった。

怪獣はとげとげの動物を食べようとした。

でもとげが刺さって食べられなかった。

とげとげの動物はまだ飼い主を探している。

涙を流し、ぽろぽろと自慢のとげが落ちていく。

とげとげの動物の大きな声が島中に響き渡る。

ずっと響くその声に耐えかねて、飼い主が戻ってきた。

とげは痛いけど、おうちに帰ろう。

よかった。もう離れないよ。

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