速読の基本|知っておきたい速読のコツと速読の限界値

大学を卒業してから本を読む重要性に気づき、それ以来年間1000冊は英日の論文や本を読んでいます。

速読がある程度、いたについてきたので、ポイントを書こうと思います。

速読において最も重要なこと

速読をするためにもっとも重要なことはなんでしょうか?

それは

なぜ読むか?

です。

読書を効率化するのに必要なことは、

速読が成立するための条件を明確化すること

まずは

なぜ読むのか?

を定義することです。

①速読の大前提「なぜ読むのか?」

速読するためには、そもそも、「なぜ読むのか?」が明確である必要があります。

なぜ読むのか?が明確でないと読書は一向に進みません。

たとえば、テストに合格するために読書するとして、

なぜ読むのか?はテストに合格したいからではありません。

なぜテストに受かりたいのか?が明確でないと、読み始めた瞬間に眠くなります。

速読はその目的が以下の場合にのみ、成立します。

読書の目的が

「実生活の欲求に直結する」

場合にのみ速読が成立する

速読の大前提はまず実生活に役立てるための読書ということです。

欲求がないと速読は成立しません。

これが知りたい、あれが知りたいという知識欲から速読は始まります。

例えば経営者であれば、利益を○%増やす、生産性を○%増やす、組織の士気を高める(在籍年数を増やす)など、

読書する理由が明確であればあるほどよいです。

実生活の欲求を満たしたり、利益を生み出す場合にのみ、速読が成立します。

それ以外の場合は速読ができません。

たとえば、なんとなく暇だし英語が学びたいからといって英語の教科書を読んでも速読はできないし、なんとなくテストを受けるためにぼーっと教科書を眺めていても速読はできないし、暇つぶしのためにテレビを見たり、マンガを読んでも速読はできないということです。

個人であっても、労働時間を○%減らす、年収を○%増やす、夫婦間の言い合いを減らす、レポートを書く、講演で話すなど、読書をする理由が明確なほうが良いです。

お腹がぺこぺこ空いたら当然ご飯を食べるのと同じように、欲求の度合いが重要です。

欲求が明確でない場合は速読はせずに、ゆっくり読書時間を楽しみましょう。

②速読の制約条件「時間はない」

速読の目的を明確化したあとは、次に制約条件を明確化します。

どんなに頑張ってもコントロールできないボトルネックを明確化することは、長期的、安定的な利益を出すために必要不可欠でしょう。

すべての人が速読をする際にぶち当たる壁があります。

それは

時間に限りがあること

です。

実生活の利益を生み出す際に、10年後、20年後、100年後に利益になってもあまり意味がありません。

人は死ぬ生き物であり、時間には限りがあります。

読書の熱量にも踏ん張れる体力にも限りがあります。

限られたリソースの範囲内で最大限の効用を生み出すのが速読です。

小まとめ:速読の前提と制約条件

まず目的を明確化し、制約条件を明確化しました。

前提:速読は、実生活の欲求を満たしたり利益を生み出す場合にのみ成立

制約条件:限られた時間と体力の範囲内で最大限の効用を生み出すのが速読

簡単に言い換えれば、速読は

欲しいものがあるけど、使える時間が限られている

という人のためのものです。

そうでない場合、速読をする必要性がそもそもありません。

なぜ読むのか?が定まれば、

読書にともなう投資と対価の上限と下限が決まります。

読書の入り口で、読書によりもたらされる出口(利益と損失)を定義したのがここまでです。

次に

なにを読めばいいのか?

どのように読めばいいのか?

に移ります。

次に重要なのは、いかに速く読むのか(どのように読むのか?)ではありません。

何を読むのか?です。

情報量の薄い本を速くたくさん読んでも意味がないからです。

何を読むかが重要です。

③速読の基本その1「何を読むのか?」

速読の目的と制約条件(利益を生む、時間はない)に照らし合わせると、

自分自身の実生活に反映する情報は質の良い情報でなくてはいけません。

なぜなら、時間がないので、雑多で質の悪い情報をインプットしている暇がないからです。

分野を特定し、原典(一次情報)に当たる

科学の大前提は全てを理解することではなく、理解できる範囲内に分野を制限することです。アインシュタインの特殊相対性理論は重力の影響を無視した場合にのみ成り立ちます。

したがって、速読でも結果をコントロールするために、自分がマスターしたい分野を特定することが重要です。

いかに速く読むか?よりも、何を読むか?の方が重要です。

たとえば、芸能情報や新聞を速く読んでもあまり意味がありません。

(芸能やメディアを生業にしている人は別として)

そもそも利益に直結する情報が入っていないからです。

速読をしたいと考えている人のほとんどがビジネスパーソンだと思います。

したがって、速読すべきもっとも優良な情報は経済・金融・経営・技術等に関する情報ではないでしょうか。

自分とってもっとも利益の出る分野を特定したあとは、

その業界のトップランナーの著作を探します。

例えばわかりやすいところで言うと、

経営管理の分野でドラッカーが気になったとします。

ドラッカーのManagementを読もうとしたときに、マンガ版がとっつきやすいので、そこから読む人も多いでしょう。

しかし、ここで速読するなら原典(一次情報)に当たることが最重要です。

マンガをさらっと読んだら、分厚い出典を読む必要があります。

しかしここでも、Managementの日本語訳は日本語訳した人物の理解した範囲でしか書かれていません。

筆者であるPeter Ferdinand Drucker 自身が書いた英語のManagementを読むことが重要です。

そしてさらにはドラッカー自身が本を書くために分析したHewlett-Packardや、IBMといった優良企業での歴代annual reportを速読するのが1番よいです。

BerkshireHathawayAnnualReports

ここまで遡ってやっと一次情報になります。

同じように、たとえばアダムスミスの国富論は、The Wealth of Nationsを読まないと真の意味では理解できないでしょう。

さらにはアダムスミスが直筆で書いた古文書まで当たれるとよいです。(そういうものは博物館などに置いてあります。)
welth of nations

同じく、「7つの習慣」を読むよりはThe 7 Habits of Highly Effective Peopleを読むほうがよいですし、デールカーネギーの「人を動かす」を読むよりはHow to win friends& Influence Peopleを読むほうがよいですし、さらにはデールカーネギーと同世代であり、研究対象としたであろう鉄鋼王のアンドリューカーネギーや石油王のジョンDロックフェラーの自伝を読んだり、USスチールやスタンダードオイルの歴代AnnualReportsを読むほうがより原典に近いです。

Here Lies a Man Who Knew How to Enlist in His Service Better Men Than Himself-Andrew Carnegie(1835-1919)

John Davison Rockefeller, Sr (1839-1937)

英語の本の翻訳版は原典の10分の1くらいに情報が薄まっていると考えてよいです。

原典の日本語訳を漫画にしたものや、引用した自己啓発書などは、原典の1%くらいに薄まってしまったみかんジュースのようなものです。

純度100パーセントの一次情報にたどり着くことが重要です。

一次情報は必然的に行政統計情報や古典や財務諸表、論文などの、複数人からレビューされ、引用回数も多く、永く残っているものになります。

ちなみに一次情報はほとんどが英語です。

トップランナーを特定し、手当たりしだい一次情報を集める

以上のように、分野のトップランナー(一次情報)を特定することは本当に重要です。たとえば世界一を目指していれば日本一になるかと思いますが、クラスで二番くらいを目指していると、学校内では10番くらい、同世代は数十万番くらいになってしまうでしょう。

一次情報を手当たり次第集めましょう。

速読で理解を深めるためのポイントは1冊を1時間かけて読むのではなく、10冊を10分で読むことです。

1冊読むよりも10冊、10冊よりも100冊読んだほうが速読は理解が深まります。

一次情報を探し当て、一次情報のみを大量に揃えること。

それが「何を読むのか?」の答えです。

ここから、どのように読むのか?を書きます。

④速読の基本その2「どのように読むのか?」

活字を読むのではなく、筆者に会う

本は人が書いています。したがって本を読むことはその人を知ることになります。

本を読むことは、筆者に会うことと同じ意味を持ちます。

人に会うとき、その人が話した一字一句を確実に覚えて帰る人はいないと思います。

したがって、

速読は

筆者の書いていることを一字一句完全に記憶することではない

ということを理解しておくとよいです。

本はコミュニケーションである

初対面の人に会った時にその人のつけているアクセサリーやその人の顔のシワを一本一本見つめないのと同じく、本を読むときも一字一句読むことは不自然です。

誰かのことを知る方法として、その人の顔の一部を凝視したり、言葉尻をつかんで憶測を立てることは不自然でしょう。

初対面の印象は最初の1分くらいでほぼ決まるのではないでしょうか?

採用面接は最初の5分で結論が出るのが通常でしょう。最初の5分で決めて、残りの55分は説得材料を探すために使うのが通常です。

本はコミュニケーションの手段の一つです。したがって、実在する人物と目の前で話すのと同じようなやり方で触れるというのを読書にも反映するとよいです。

したがって、1分ほどで全体を眺めるように100ページくらいをぱらぱら読むという速読はコミュニケーション方法として自然なやりかたということになります。

本とはデザインである

本がコミュニケーションの一環であるということは、本を作った人の習慣や思考や脳や体の使い方が文体や装丁に現れているということです。

装丁を読み、行間を読み、空白や空間の使い方までにも気を止めたほうが、その人のことがよくわかります。

したがって、電子書籍をただ見るよりも、紙の本をさわり、デザインに触れたり、においをかいだりするほうが速読がしやすいです。

五感を使ったほうがその人とコミュニケーションをした記憶が残るということです。

五感で筆者とコミュニケーションする

五感でコミュニケーションしたほうが記憶が残るということなので、

たとえば、youtubeで筆者が話している動画を見ることや、筆者に会いに行ったり連絡を取ってみることも五感を使って本を読む一環です。

ロジャーフェデラーの本を読むときはフェデラーのテニスの試合を見た方が理解が深まります。

スティーブジョブズやビルゲイツの本を読むときはAppleやMicrosoftの製品を買ったりスティーブジョブズやビルゲイツのスピーチを見たほうが理解が深まります。

たとえばピカソの絵を見るときはピカソの動画を見た方が理解が深まります。

モーツァルトの曲を聴くときはモーツァルトの肖像画や楽譜を見た方がイメージが湧きます。

憧れのプロ野球選手の試合を間近で見るだけで野球がうまくなったり、

憧れのサッカー選手に会ってサッカーがうまくなった経験をしたことがある人はいると思います。

同じく、五感で本を読む体験をすると、本を書いた著者の習慣や思考や脳や体の使い方を自然とまねすることができます。

本を読み終わった時点では言語化できていない習慣や思考方法に関しても、五感でコミュニケーションすることで自然とインストールできるものです。

「買う」ということもその人とのコミュニケーションを記憶に残す有効な手段です。人はタダで見たり聞いたりしたものよりも対価を支払ったほうが(お金を支払ったほうが)長期記憶に残るからです。

Money enhances memory consolidation-but only for boring material

⑤速読の訓練方法

最後に速読の訓練方法です。

言語学習は、大脳的というよりは小脳的な活動です。

理解は大脳的ですが、実用は小脳的です。

インプットしたものをアウトプットする(小脳、脳幹、大脳基底核、大脳辺縁系などの訓練をする)ことで初めて実用できる知識として根付きます。したがって、速読の訓練としてアウトプットすることが重要です。

全てを理解しようとせず、5分で理解できたことを言語化する

速読において、一番大切なことはとにかく、目に入れる(体験する)ことです。

つまり、理解できてもできなくてもいいので、本をぱらぱらめくったり、論文をスクロールして体感することです。

そして、5分で1000ページくらいに目を通したら、なにがわかったのかをアウトプットします。

アウトプットは頭のなかでしてもいいですし、書いても、話してもよいです。

誰かに話すのが一番よいです。

最初のうちのアウトプットは

「わからない」

からでもいいです。

でも、「デザインがかっこよかった」とか、

「ぜんぜん興味がわかなかった」とか、いろいろ記憶は残っているはずです。

また、気になるキーワードが記憶に残っている場合は、そのことをGoogleで調べたり、さらに関連文献を読めばすぐに覚えることができます。

5分で理解できることと、1時間で理解できることにそこまで大きな差はないと考えています。

とにかく、

大量の一次情報を目に入れて、

体験したことを即座にアウトプットする

そしてまた大量の情報を仕入れる。

これを繰り返していればいつの間にか速読できるようになります。

速読のコツ:分野における専門用語をインプットする

さらに速読による成果を増やすために、専門用語を正しく理解すると良いです。

たとえば、企業経営や経済の利益最大化の方法を知る上で、

economic moat

duarable competitive advantage

といった専門用語があります。

economic moatは「経済的塹壕」という訳ですが、

業界におけるシェアを独占し、価格と利益におけるリーダーシップを握るとともに参入障壁を作ることであり、

duarable competitive advantageは「継続的な競合優位性」という訳ですが、

過去において競合より相対的に高い、継続的、漸増的な簿価と利益の拡大があるかどうかという評価基準です。

どちらも知っていると経営がうまくなるという専門用語です。

ある分野には「この単語を知らないと偽者だ」と言われてしまうような特定の専門用語があります。その専門用語を理解していれば本は大体読めてしまいます。

英語の論文も日本語における専門用語を知っている人は英語の同分野の論文も大体読めてしまいます。

単語は関係性の中で意味を持つので、どの専門用語とどの専門用語が同時に用いられるかを記憶する必要があります。

意識的に記憶すると速度が遅くなってしまうので、先ほど触れたとおり、100冊くらいぱらぱらと目を通して、とりあえず目に入れることが大切です。ぱらぱらとめくったあと、頭に残ったワードをGoogleで調べると良いです。

速読のコツ:速読できている(すべて知っている)という前提で読み進める

知らない本を読む場合は頭から読んでしまう人が多いのではないでしょうか?

これは速読で陥りやすい罠です。

知っている本を読む場合と知らない本を読む場合の読み方を一致させるというのが速読のコツです。

読んだことがある本をもう一度読む場合、一通り見たことがある内容なので、今読みたいところから順番に、好きなところから順番に読むと思います。

実は速読はこれとまったく同じ原理です。

初めて読む本だとしても、すべて読んだことがあるという前提でぱらっと読み始めれば、本当に気になるところを読もうとします。

その時々で目が留まったところだけを理解すれば、本を読んだ記憶が強く印象に残ります。

初対面の人に会ったとき、

「かっこよかった」「かわいかった」「肌に合わない」「気があった」という風に、一瞬で印象を決めるとき、

その人に「なんで気が合うと思ったの?」と聞くと、自分が気になった理由を話してくれるでしょう。

それと同じです。

速読のコツ:読みたい順番に、理解できる順番に読み解いていくこと

難しいところはとりあえず飛ばす事。

理解しやすい順に読むこと。

これが速読のコツです。

制限時間内に合否が決まる学校の入学試験の場合と似ています。試験がスタートした瞬間、頭から解きはじめて、難しい問題から先に解こうとすると全ての問題が難しく感じて試験に落ちます。

反対にまず1分くらい全体をぱらっと眺めて、ここは簡単そうだなという問題から手をつけ、5秒悩んだら飛ばし、超簡単な問題から順番に虫食いで解いていくと試験に受かります。

試験は平均的な受験者の8割が解ける問題を100パーセント正答すると、合格する類の課題です。

試験は限られた時間の中で最大の正答率を叩き出すルールだからです。

試験と同じように、理解できる簡単な要素から取り組むというのが読書においても重要になります。

速読のコツ:感覚的に体験する

人は自分が理解できる範囲のことしか理解しようとしません。

読書の目的は未知のことで、実生活に役立つだろうというアイデアを仕入れることです。

したがって自分が理解できていないことを理解しようと試みることです。

しかし、一字一句読もうとすると、人は自分の思考の枠組みで読み始めます。

自分が知らないことを理解するためには、自分のいまの思考のフレームを、使ってはいけないのです。

自分が知らないことを理解しようとするとき、じっくり読むよりも、さらっと体験するほうが良いです。

初めて食べるなまこをじっくり観察するよりも、

口に入れてしまったほうがなまこのことを知れるでしょう。

同じように、感覚的に読むのが速読のコツです。

買っただけで満足してしまう「積ん読「つんどく)」をさらに一歩進めて、本を体感する速読をしてみてください。(積ん読も、記憶に残すためにお金を使うという点では速読の一種であり、速読の入り口です。)

速読のコツ:一気に全部理解しようとせず、繰り返し何度も楽しむ

速読の落とし穴として、一回あたりの目標を高く持ちすぎてしまうという点があります。

例えば速読で六法全書を初めて読んだとします。

6500ページを30秒で読みます。

ここで、

「六法全書の何ページに何が書いてあった」

というところまで成果を求める人は速読の落とし穴にはまっています。

最もハードルを低く置いて、

「六法全書をめくった記憶が残っている」

「紙のいい匂いがした」

「とても分厚かった」

という程度にしておくと、速読はうまくいきます。

そして、自分が取り入れたい情報が書いてある文献は手元に置いて、事あるごとに30秒めくるとよいです。

1日だけ1時間読むよりも、30秒の速読を30日間繰り返したほうが(計15分)読んだ内容が長期的に残ります。

前にも触れた通り、本はデザインであり、コミュニケーションであるので、

1回あたりの読書結果のハードルを低く設定し、繰り返し何度も味わって楽しむというのが、速読の落とし穴にはまらないコツです。

その際に同じ自宅で読むのではなく、公園で読んだり、カフェで読んだり、大規模な図書館や書店で手当たり次第読んだり、いろいろな場所で読むほうがよいです。(場所記憶や時間記憶を有効に使ったほうが記憶が根付きます。)

Memory and attention – Donald Norman

速読のコツ:本は出会い

誰かに一瞬会っただけで、言葉を一言もらっただけで人生が変わる経験をしたことがある人はいると思います。

それと同じく、本は出会いと体験で理解するものだということを知っておくと、

本当の意味での読書が上手になると思います。

速読の要点まとめ

以上で終わりです。最後にポイントをまとめます。

速読の大前提である「なぜ読むのか?」を明確化し(欲求・利益)、

速読の制約条件「時間はない」「体力も限られている」のもと、

速読の基本①「何を読むのか?」(一次情報を見極め)

速読の基本②「どのように読むのか?」(五感でのコミュニケーションを重視

に注意しながら、

速読の実践訓練をする(できる限り大量の文献を、1回あたりの時間は短く、繰り返し長期的にインプット&アウトプットをこなす。一回あたりのアウトプットのハードルは低く設定する

というのが主なポイントになると思います。

最後に:人は最大でも年平均30パーセントしか成長しない

最後に、速読によって成長した際の利益上限に関して。

企業利益や株価成長率のMAX値は年30%くらいです。

たとえば急成長しているように見えるGoogleやAmazonやFacebookも、年平均の株価成長率に平準化すると20%-30%くらいになります。

10倍、100倍という数値を見ることもあるかと思いますが、それは複数年をまとめて表現していたり、レバレッジをきかせた場合です。

内在価値(企業で言えば簿価)としては、年間10-20%くらい成長できればじきに世界一になります。

米国は年間8.3パーセント成長を200年続けて、世界一の株式市場になりました。(上図。196年で1ドルが747万ドルに。)

単年度では小さな成長も、複利で積み重ねれば果てしないところに行き着きます。

読書は複利です。

個人においても、一気に違う人間になるのではなく、素材を生かして味付けしていくために本を読むというのが基本でしょう。

つまりは、自分の素質(なんとなく掴んでいる自分らしさの感覚)を言語化するために本を読むということです。

自分の中にないものを本で身につけるのではなく、自分のなかになんとなくあるものを年間10%くらい具現化するために言葉を借りるというのが読書の秘訣かもしれません。

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