損得勘定で人間関係を考察する。経済教育は人生を豊かにする秘訣。

「損得勘定で人と付き合ってはいけない」と誰かに言われたことはありますか?

僕はむしろ逆で、損得勘定がないと、人と長期間、良い信頼関係を結べないと思っています。

なぜ礼儀正しく、元気に挨拶しないといけないか?

小さな子どもになぜマナーや礼儀があるのか?なぜスーツを着るのか?と聞かれたとしても、損得勘定で考えればスムーズです。

みんなと同じ言語を使ったほうが、対立する確率が減るからです。

つまり、片方がアラビア語、片方が日本語で会話をするよりも、両方英語でしゃべったほうがお互いにコミュニケーションが取れるからです。

意味のない対立のリスクを減らすことで、得するから礼儀正しく、笑顔で挨拶するんです。

恋愛も損得で考えたほうが良い

彼氏彼女とこれから付き合っていこうか迷っているときも、家族も、

長期的に得だったら付き合えば良いし、長期的に損だったら距離を離せばいいです。

どんなに過去、長い時間を共にした人も、環境が変われば、その親密度は変わって当然です。

感情に流されずに、常に損得で行動を選択していけば、自分の価値がどんどん上がっていきます。

目標が違う人同士が近くで対立するエネルギーを使うよりも、距離を離して、それぞれが目標達成にエネルギーを使ったほうがお互いの価値があがります。

そうすれば、お互い間接的に満足感を得られるわけなので、距離を離したほうがお互いに得ではないでしょうか。

短期的な損得に惑わされることなく長期的な損得を見出す

また、損得とはその場の損得ではなく、

5~10年を見据えたときの長期的な損得で動くべきです。

今日やる行動は、得に見えるかもしれないが、5~10年スパンで自分の生き方を考えたときに、今日やることが本当に得なことなのか?

得に見える良い話、うまい話も、5~10年で見たら損ではないか?

遠回りに見えることを地道にやったほうが結果的に得ではないか?

といったことを常に考えていれば、目の前の誘惑に惑わされることはなくなります。

損得を常に意識していれば、得をする人と損をする人が見分けられる

そうやって常に長期的な損得を意識していればだんだん、街中で歩いている人がどれだけ得をしている人なのか、損をしている人なのかがわかってきます。

その人が損をする習慣を持っているのか?得をする習慣を持っているのか?

損得の習慣は行動や言動、顔の表情や体の姿勢や骨格のポジション、筋肉の付き方に出ます。

声の質にもでます。

損得勘定はプロ根性

17世紀のグエルチーノはピカソタイプで、生前から有名人であり、財をなしました。

グエルチーノ

絵画の引渡し時にお客さんが約束した金額を支払わなかったとき、わざとその場で自分の書いた絵に傷をつけたり、明らかに手抜きとわかるような穴を用意したそうです。

これは、損得勘定でがめつい画家という評価もできるかもしれないが、そうではないと思います。

自分の仕事の価値を良く知っているから、価値のわからない人には、価値を下げて渡さないと、一生その価値に気付かないんです。

自分の仕事に対して誇りを持っている本物のプロということです。

損得勘定は理想論ではなく、地に足のついた現実論

あの人の○○というところが難点なんだけど、良い人だから断れなくて・・・というようなことを良く聞きます。

でも、良い人かどうかを言ったら、好んで悪人を装う人はいないわけで、みんな大体良い人です。これは全く判断基準にならない。

一方、あの人と付き合うのは得だから付き合う。損だから付き合わない。この2択で考えれば、最も地に足のついた堅実な選択ができます。

感情や偽善に振り回されず、必要なことを効率良く実行し続けるために、損得勘定は必須の考え方なのではないでしょうか。

損得勘定に反感を持つ人は、自分自身が無意識下で損得勘定をしていることに気づいていないだけです。

損得勘定はおもてなし

どういう行動であれば相手がどのくらい得をするのか?

いつもすべてを損得で考えていれば、

人と会うときは、自分の長期的な得を考えると共に、

相手の長期的な得を考えることができるようになってきます。

相手にとって得な提案を常にすることは、おもてなしの一つではないでしょうか。

徳を積むの徳も、損得の徳も同じ「とく」

「徳を積む」の徳も「損得」の得も同じ「とく」なので、

周囲にたくさん得させることができれば、それが人徳になるのでしょう。

常に損得で考えるというのは、冷たいように見えて、実は最も周囲の長期的利益を重んじる、周囲に最大限貢献する生き方です。

自分の価値を高め、周囲の人の価値も高めるこの考え方は、プロ意識の高い考え方だと思います。

損得勘定は間合いのようなもの

損得勘定は武道やスポーツでいう間合いのようなものではないでしょうか?

間合いは変わっていくし、近づきすぎはいけない。

一時期、気があったからといって、それが長期的に続くかはわからない。

目の前の利益に見えることが、長期的には自分の価値をさげてしまうというのはよくあることです。

相手と自分を同一のものとして損得勘定を考える

また、相手にとって不利益なことは、まわりまわって自分にとっても不利益なものです。

相手に不利益で、自分には利益ということは短期的にありえても、長期的にはありえません。脳は相手と自分を区別できないからです。

双方に利益になる関係を模索することで、お互いがもっともよい状態で過ごせる間合いを取れるのではないでしょうか。

損得勘定は、社会的利益が最大化される、自分と周囲の人たちとの最適な間合いを探し続ける行為なのではないかと思います。

限られた時間、お金、動産不動産などを最適に配置して、最大の社会的効用を生み出すのが損得感情です。

桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す

「とうりものいわざれどもしたおのずからみちをなす」と読みます。

前漢の歴史書、史記にある言葉で、

転じて、言葉巧みに人寄せしなくても、徳があれば人は自然に集まることの例えです。

損得感情=経済感覚は自然と身の回りに人が集まる秘訣なのかもしれません。

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ヘルスィーTANA☆AKK

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タナーク株式会社/代表取締役社長経営顧問実績はこちら
趣味:呼吸。住所:地球。東京大学法学部卒。経営顧問を常時10社ほど兼任。プロフィール・会社概要はこちら