ビジネスを通して人間を学ぶなら、一人起業家が面白い

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研究するなら急速に変化する業界が望ましい

現代最高峰の経営学書と呼ばれている「イノベーションのジレンマ」著者ハーバードビジネススクールのクレイトンクリステン教授は、

なぜ優良企業が失敗するのかという疑問に取り組み始めたとき、ある友人から以下のような賢明な助言を受けたそうだ。

遺伝の研究者は人間を研究対象にしない。新しい世代が現れるのは30年に1度かそこら、変化の因果関係を理解するには長い時間がかかる。だから、一日のうちに受精し、生まれ、成長し、死に至るショウジョウバエを使うのだ。産業界でなにかが起きる理由を理解したいのなら、ディスク・ドライブ業界を研究するといい。ディスク・ドライブ・メーカーは、産業界で最もショウジョウバエに近い存在だ。 ーイノベーションのジレンマ p27


イノベーションのジレンマ
ディスク・ドライブ・メーカーとは、IBM、富士通、日立、NECなど、

コンピューターの記憶装置を製造していた企業のことだ。

クレイトン教授の話は1970年代の会話だが、現在で言えば、IT業界全般と言えるだろうか。

事業の成功と失敗は個人の性格の成果物

コカコーラ元社長のドナルドキーオはこう言っている。

なぜ会社が失敗したかを説明してくれる自称経営専門家は多い。パワーポイントのスライドを大量に用意して、企業が倒産した理由を戦略面から詳細に説明する。顧客サービスが貧弱だった、競争を過小評価した、サプライチェーンが混乱していた、間違った買収を行った、負債が過剰だった、などなどである。しかし、会社というのは人間が考えた観念に過ぎない。会社が何かに失敗するということは、実際にはない。失敗するのは個人だ。会社は経営者個人の性格の産物であり、延長である。経営する人物の長く伸びた影なのだ。 -ビジネスで失敗する人の10の法則 p10


ビジネスで失敗する人の10の法則

つまり、事業の成功と失敗は、個人の性格の成果物だということだ。

余談だが、ビジネスで失敗する人の10の法則は、ウォーレンバフェットが推薦し、前書きを書いている数少ない書籍の一つである。

徹底した倹約家で有名なバフェットが本書を1000冊購入し、バークシャハサウェイの株主総会で配ったそうだ。

複利で計算しても、1000冊購入したほうが得だと判断したのだろう。

急速に成長する個人こそが、研究対象として望ましい

クレイトン教授は1970年代において、ディスクドライブメーカーを研究したが、

インターネットやビジネスインフラが発達している今日では、

個人でも多くの商品を作り、多くの顧客を持つことができる。

事業の成功と失敗は、個人の性格の成果物であるなら、組織の規模の大小は関係ない。

私は、現在においては、小規模で事業をしている企業こそが、最も変化の激しく、実験結果のわかりやすいビジネス客体なのではないかと思っている。

資本規模や売上規模ではなく、一人当たりの利益で経営効率を研究する

小規模組織は変化も加えやすく、改善の結果も数値化しやすい。

ひとりあたりの利益で見れば大企業よりも経営効率がよい人がたくさんいる。

改善の取り組みと、それに反映される成果が見えやすいという意味でも実験効率がよい。

ビジネスを通して人間を学ぶなら、一人起業家が面白い

小さな組織で事業を行えば、上流から下流まですべてのプロセスが垣間見えるし、お客さんと直接のやりとりができる。

誰が喜んでいるか、顔が見えるし、

何がうまく行って、何がうまく行かないかがはっきりするから、イノベーションも毎日起こせる。

ビジネスを通して人間を学ぶとすれば、

一人起業家=アーティストをとても面白い研究対象だと考えているのです。

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ヘルスィーTANA☆AKK

ヘルスィーTANA☆AKK

タナーク株式会社/代表取締役社長売上UP実績はこちら
趣味:呼吸。住所:地球。東京大学法学部卒。生命と宇宙を感じながら、体を緩め歩いています。街中で見かけたらラッキー。経営顧問を常時10社以上兼任。プロフィール・会社概要はこちら