リピート率90%は危険水域。経営戦略的にどのくらいのリピート率が妥当なのか、知っていますか?

記事のシェアOK☆

店舗や物販、WEBサービスを提供している方に役立つ情報を書きます。

ちまたでは、リピート率90%!!とか、リピート率93%!だとか、そういう触れ込みを見ることがあります。

リピート率90%って、すごいのか?

リピート率や解約率って、どのくらいが妥当なのでしょう?

正解としては、

月であれば、リピート率90%は危険水域です。月のリピート率が90%未満だと年のリピート率は28.2%。自転車操業です。

年のリピート率が90%だと、優良企業です。

リピーターとは?

リピーター=契約した方、回数券を買ってくださった方。3回以上来店くださっている方

と定義してよいでしょう。

どのくらいのリピート率を維持すればよいのか?

ではどのくらいのリピート率を維持すればよいのか?それは成功しているビジネスモデルを見ていけばよくわかります。

携帯電話業界のリピート率は98.67%以上

携帯電話は全日本人に普及しているビジネスだと思います。10兆9,710億円の市場規模で、経常利益率が20%にせまる携帯電話業界のリピート率の水準は98.67%以上です。

解約率ソフトバンク

出典:市場の動向|ソフトバンクモバイル

携帯電話の解約率は一番高いNTTドコモで1.33%です。

KDDIは0.69%、

ソフトバンクモバイルは0.71%です。

生命保険業界のリピート率は93.9%

市場規模約40兆円、世帯加入率90.5%の生命保険業のリピート率は93.9%です。

生命保険解約率

出典:生命保険の動向|一般社団法人生命保険協会

リピート率90%=解約率10%

冒頭のリピート率90%の話に戻りますが、

年間9割の人がリピートするということは、年間1割の人が辞めていくということです。

1000人の会員がいる場合、100人が毎年やめて行きます。

100人の新規顧客を得るのに必要な母集団は10000人

多くのビジネスは、100人に1人くらいが購入するビジネスだと思います。

したがって、1000人の会員がいて、リピート率90%というのは、毎年10000人に広告や集客をしないと、維持できないレベルです。

1人あたり1000円の広告費をかけるとすれば、規模を維持するために毎年1000万円の新規獲得広告費がかかるということです。

会員数 利益 年間リピート率 解約人数 解約を埋め合わせるために
必要な母集団(1/100の成約率)
広告費(1000円/人)
1000人 1000万円 90% 100人 10,000人 1000万円
1000人 1000万円 95% 50人 5,000人 500万円
1000人 1000万円 98% 20人 2,000人 200万円

表はかなり簡略化していますが、年間リピート率90%でも、

98%に比べると、毎年利益を広告費に回さないと継続できないビジネスモデルということです。

年間リピート率90%=月間リピート率99%以上

99%を12回かけると88.6ですから、

年間リピート率90%を達成するためには、月間リピート率99%を達成しなければなりません。

年間リピート率 月間リピート率 水準と目安
28.2% 90%
32.2% 91%
36.8% 92%
41.9% 93%
47.6% 94%
54.0% 95% 規模維持のための新規開拓に必死なレベル
58.8% 96%
69.4% 97%
78.4% 98% 規模拡大はできる
88.6% 99% 優良企業
94.2% 99.5% 生命保険業界の水準
98.8% 99.9% 携帯電話業界の水準

年間リピート率90%以上というのは、月間リピート率が99%以上必要なので、なかなか難しい目標ですが、それを達成している企業が大きな業界(生命保険業界や携帯電話業界)を作っているということが、よくわかるとおもいます。

リピート率は月間99%以上を目指そう

100人のお客様がいれば、99人以上のお客様は次の月も応援してくれる。

そのくらいの人気感があると、商売は安定成長します。

「お客様を大切にしなければいけない」を数値化すると、

「100人中99人以上が次の月もお客様でいてくれる会社やサービスでなければならない」

=「100人中90人以上が次の年もお客様でいてくれる会社やサービスでなければならない」

=「一度お客様になった方が平均10年間はお客様であり続けられる会社やサービスでなければならない」

ということです。

そのやり方は100人中99人が納得するのか?を考える

「炎上マーケティング」や、「見せびらかし系マーケティング」が流行っているようにも思えますが、

炎上させて、リピート率が月間99%以上になるのか?

そのやり方で10年以上もお客様であり続けてもらえるのか?

数値で考えるとわかりやすいですね。

100人に1年間しゃべりつづけて、1ヶ月後には99人以上に支持され、1年後には90人以上に好かれるような接し方でないと、評判は拡大しないということです。

始める前に終わりを見据える

新規獲得率を見ている人は多いですが、解約率を考えている人は少ないように思います。しかし、解約率こそが事業拡大できるかどうかの目安になると思います。

始める前に終わりを見据えるということですね。

リピート率は離職率にも応用できる

リピート率、解約率の話は有料会員型ビジネスや、定期購入ビジネス、役務消化型ビジネスだけでなく、

そのまま社員の定着率、離職率にも置き換えることができます。

離職率が年1割以上だと、相当な差別化要因がなければ、企業としての健全な成長が難しいレベルでしょう。

The following two tabs change content below.
ヘルスィーTANA☆AKK

ヘルスィーTANA☆AKK

タナーク株式会社/代表取締役社長売上UP実績はこちら
趣味:呼吸。住所:地球。企業顧問を常時10社以上こなす体を緩める起業家。プロフィール・会社概要はこちら
tanaakk
リピート率90%は危険水域。経営戦略的にどのくらいのリピート率が妥当なのか、知っていますか?
この記事をお届けした
タナークの最新ニュース情報を、
いいねしてチェックしよう!

記事のシェアOK☆

フォローする